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粋な男を目指したい!【粋 いき】[名・形動]

気質・態度・身なりなどがさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気があること。そのさま。


みなさまお久しぶりです。
今日から、週に数回を目標に更新を再開して参りますので

どうぞよろしくお願い致します。


忙しさは相変わらずなのですが、ブログを離れてみて、

改めてここで皆様とコミュニケーションを取らせていただいた事が、

僕の中で、とても大切な場所であることを、離れてみて再確認してしまったんです。


離れてみなければ、わからない事がいっぱいあるんですね・・・・・

このブログを始めて、直接会ったことがある訳でもないのに、

風邪を引いた僕を心配して下さったり、僕が生まれてきたことを、

温かく祝福してくださったり・・・・・・・

コメントをくれたあの人が住む地域に、台風や地震が起きると、

大丈夫だろうか?自分に出来ることはないだろうか・・・なんて

感じてしまうことは、今までになかった・・・・・・・

僕は大変な時期を、ブログを通していろいろな人に支えられていたんだ・・・・・

離れてみて、はっきり気づくことが出来たんです。


そんな大げさな!・・・・・と思わないでくださいね。

今の僕の正直な気持ちです。

だから、無理に背伸びをせず、今まで通り、ブログも仕事もプライベートもがんばっていこう!

そう思えるようになったんです。(レシピも増やしますぞ!)

このブログを読んで下さったり、コメント頂いた方々のお陰です。

本当にありがとうございます!

そして・・・・・・これからもどうぞよろしくお願いいたします。




復帰第一回目は、最近読んで感動した本をご紹介いたしますね。

「流星ワゴン」   重松清

重松 清
流星ワゴン


いろいろなところで評判だったので、いつか読んでみたいと思っていて、
文庫本になったのを書店で見かけて、思わず手にとってしまいました。


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38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った。
僕らは、友達になれるだろうか?
死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか?
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10年ぶりに実家に帰って、父を支えながら一緒に働いてる今の僕に、

とてもぴったりな内容で、本で泣いた事のない僕が、不覚にも思わず涙ぐんでしまいました。

5年前に死んだ橋本親子が乗る型遅れのワゴン「ホンダ オデッセイ」。

映画バック・トゥ・ザ・フューチャーのように過去に主人公を運んでいく・・・・

映画と違うのは、”過去は絶対にやり直せない”ということ。

ただつらい現実を再体験することしか出来ない主人公・・・・

そして、いつの間にか一緒に旅する、若き日の父親。

主人公と父親。

主人公と息子。

幽霊になっても走り続ける橋本さんと健太君。


やり直せない過去を無力にも見つめる旅が、

やがて未来への再生や親子の絆に気づかせてくれる・・・・・・

どんな人生にも崩壊の影は潜んでいるけど、

必ず再生出来る可能性も等しくあるんだ・・・・・


僕も今、良いことも悪いことも含めて、

人生で一番父親と向き合っています。

いつでもすれ違いや崩壊の影は付き纏うけれども、

僕は諦めないし、逃げないよ・・・・

そう再認識させてくれる作品でした。

ぜひ男の子や、子どもが生まれたばかりのお父さんに読んで欲しいと思いました。